ローマ教皇が日本を訪れるのは1981年以来2度目で、2019年11月24日訪日中のローマ教皇フランシスコ1世は第二次世界大戦で核兵器の標的となった長崎を訪れ、核兵器の廃絶を訴えた。核兵器は世界平和にとって「解決策」ではないと述べた。

日本は今アメリカと同盟を結んでいて、いざという時アメリカの核の傘により守られることで
他国からの核攻撃を抑止している状態だ。隣国には中国や北朝鮮があり、核の脅威が有る。だから日本が核兵器廃絶を訴えて *核兵器禁止条約に署名することは無理な状態にある。

*核兵器禁止条約とは核兵器の使用や保有などを法的に禁止する国際条約で、核兵器は非人道的で違法なものである(でも、私は思う、人道的な兵器って何?)と明示し、加盟国に核兵器の開発、保有、実験、使用だけでなく、核兵器を使用すると威嚇する行為も禁じている。この条約には100カ国以上が加盟する見通しだが、 2017年7月に国連本部で採択されたこの条約には米国や英国、フランス、ロシア、中国など核保有国は参加せず、日本や韓国といった「核の傘」の下にある国も欠席した。
ニューヨークの国連本部では、2019年9月26日、新たな署名・批准書提出式が行なわれ、9カ国が署名、5カ国が批准書を提出した。これで署名は79カ国、批准は32カ国となり同条約の発効に必要な50か国まであと18か国となった。(署名は賛同だけで実行の義務はない。批准は国会で審議され承認されることで、これにより初めて条約に加盟したことになる。)

世界の核保有国とその保有数 は?

(BUSINESS INSIDER JAPANのサイトから引用)
次にあげる9か国が保有している核爆弾の数は、ロシア6850,アメリカ6450,フランス300,中国280,イギリス215,パキスタン150,インド140,イスラエル80,北朝鮮60 このような実態がある。日本にとって最も身近にある危険と言えば北朝鮮の核だろう。アメリカによる核の傘で、ある程度は安心感を持てるとは言うものの、いざとなったら破滅的な危険をはらんでいると言える。

結局、日本は何をすべきか?

理想的な世界の核廃絶を訴える前に、日本としては当面、目の前にある北朝鮮の核の脅威をいかに無くしていくかという問題の方が喫緊の課題なのだから、そういう安全保障の問題に対して今急ぐべきことは、やはり米朝間の交渉によって平和的に朝鮮半島の非核化を実現し、日本が戦争に巻き込まれる危険性を排除していく、そのために近隣国として何かできることがあればその動きに協力していくということではないだろうか。
その実現があってはじめて、その次の段階として世界における核廃絶に向けて唯一の被爆国として日本が重要な役割を演じていくという順番だと私は思います。

核兵器を持つこと、持たないことそれぞれの危険性と安心感

世界中の国が核兵器を持たないことが理想ではあるが、どこかの国が隠れて開発をするかもしれないし、自国を守る手段として核兵器を持つことは、とくに超大国と言われるような大きな国家にとっては、どうしても必要なものという考え方は世界平和実現のための人間の考え得る方策の限界ではないかと思います。
現在、核兵器を持っている国がそれを手放すというのは、その国にとっては非常な不安感を抱くことになる。北朝鮮においても事態は同じだと言える。だからそれをあきらめさせるには、相当な交換条件が必要になる。一番重要なのは、手放した後の国家の安全を保証するということだろう。

世界において核兵器の廃絶が難しいわけだが、アメリカ合衆国においては銃の禁止が難しい。なにしろアメリカ合衆国では憲法の修正第2条に、 「規律ある民兵団は、自由な国家の安全にとって必要であるから、国民が武器を保有し携行する権利は、 侵してはならない。」とあり すべてのアメリカ国民に武器保有権を保障しているのだから、逆に禁止などできない。規制すらなかなか進んでいないのが現状だ。

こう考えていくと、銃にしろ核兵器にしろ、理想を言うのはいくらでも言えるが現実には無理であり、必要「悪」と考えてそれを持つ個人、国家は常にその使用、扱いには慎重になり、細心の注意をもってあたらなければならない、ということしか言えないのではないでしょうか。