「車逆走か、福岡市で多重事故 9人搬送、運転の80代男性ら2人死亡」
こういうニュースが2019年6月4日報道された。またか、と思った。なぜか令和になってから毎日のようにこのような悲惨な事故のニュースが続いている。よくあるパターンがブレーキとアクセルの踏み間違いと、今回のような高齢者による大事故である。
この事故を起こした運転手は81歳であった。私は80歳以上の人の運転免許は3年有効ではなく、毎年更新が必要とするべきだと思っています。現在、71歳以上の人は運転免許の有効期間は3年ですが、78歳で更新すると81歳まで有効となるので、こうなると78歳の人は2年有効、79歳以上は毎年更新をしなければならない、とすべきである、ということになってきますよね。国会議員の方は是非この議論をしていただいて、早期に法改正して頂きたい。そうでなければこのような事故は、これからも、まだまだ毎日のように起きてしまっても不思議はないと思います。

20代の3年と80代の3年は全然違った3年である

認知症専門サイト「認知症ねっと」が公開している「認知機能チェック」というものがあり、1万人を超えるデータをもとに、分析結果が発表されています。それによれば「認知機能は50歳頃より徐々に低下をはじめ、55歳頃から明らかな低下がみられる」としています。

「認知症ねっと」のサイトから引用したグラフで、年齢ごとの各認知機能の得点を示した図

この調査によると認知機能は55歳ごろから低下し始め、75歳あたりで随分低下し、80歳以上では1歳ずつ年を重ねるごとにさらに低下し続けていることが分かります。
考えてみれば80歳というのは、男性の平均寿命ですから、元気そうに見えていても、心身ともに衰えはあるわけです。それまで隠れていたいろんな病気が急に出てくることも十分に考えられます。その人自身は、頭では以前の若い頃のイメージがあるので、運転を始めとして、色々な事が出来ると思っているんでしょう。でも今回の事故を起こした運転手も、周りの人たちにボチボチ免許を返納することを考えた方が良いかなということを言っていたそうです。また、この人は地元の自治会長さんもやっていた程の人で、恐らくはしっかりとされていたんだろうと思います。でも結果的には悲惨なことを起こしてしまっています。本人は勿論、全く関係のない善良な市民を巻き込んで取り返しのつかない大事故を起こしています。もういい加減に、”免許の3年有効”はやめて下さい。それから現在行われている”高齢者講習”も、最初のペーパーテストをパスした人はそれだけで免許が更新できてしまうシステムのようですから、これが今回のような事故を引き起こすかなり大きな原因となっていると考えることができます。(記憶力,判断力のテスト、そして2,3時間の講習の受講 これらは認知症を見つけるためのものであって、運転能力のテストになっていない)ペーパーテストではなく実地のテストが必要だし、テストでは仮に合格しても、80歳の人の運転能力を安易に信じてはいけないという視点がどうしても必要になるのだと思います。本当にこの人の運転は大丈夫ですという、政府が保証できる人だけに免許の1年更新を与えるように法律を改正してください。また、そのような試験を考案しなければならないと思います。これはもう社会問題です。

高齢の免許保有者数の増加と死亡事故の多さ

まず75歳以上と80歳以上の運転免許保有者数を見てみると、「平成29年における交通死亡事故の特徴等について」という警察庁交通局(平成30年2月15日)の資料からであるが

警察庁交通局のサイトから引用した75歳以上・80歳以上の運転免許保有者数の推移というグラフ

日本社会の高齢化とともに、年々かなりのスピードで増加していることがわかる。平成29年において、なんと540万人もいて、このグラフを見ればまだまだ増えていきそうな勢いである。
次に年齢層別の死亡事故を起こす確率を見てみると

警察庁交通局のサイトから引用した免許人口10万人当たりの年齢層別の死亡事故件数のグラフ

74歳までは免許人口10万人あたり死亡事故4件以下となっているが、75歳以上では年齢とともに6件、10件、15件と急激に増えている。このようなデータを見ると80歳以上がどうこうというよりも、75歳以上の免許更新はかなりの危険をはらんでいると考えられます。現在、高齢者の認知症テストが取り入れられてはいますが、上でも書かせていただいたように、それは不十分であり、もっと厳しくしなければこの高齢者による大事故、死亡事故を減らすことはできないでしょう。行政を担っておられる方たちには、さらなる改正をしていただきたいです。



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