北朝鮮が核開発に力を入れる理由

まずこの問題を考えるにあたって、なぜ北朝鮮はこれほどまでに、核開発に力を入れるのかということを考えなければならない。

現在、北朝鮮は米国と敵対した状態である。米国と敵対する国の指導者にとっては、いざとなれば核兵器を本当に使用してしまう可能性のある米国は脅威であることは間違いない。

実際、米国は北朝鮮に対して核兵器の使用を検討したことがある(昭和43年、1968年のプエブロ号事件など)。このため、初代の最高指導者である金日成が米国の核兵器に脅威を感じ、経済の停滞や食糧不足にもかかわらず核兵器の開発を推し進めていった。

だから北朝鮮は米国の軍事的脅威がなくなるまで、たとえ制裁がさらに強化されようとも、核兵器の開発とそれを運搬する手段である弾道ミサイルの開発は続けていくと考えられる。

米朝が敵対することとなった歴史をおさらいすると

◆1910年(明治43年)韓国併合により朝鮮全土は日本が植民地支配することとなった。
◆1930年代には後の最高指導者となる金日成らが抗日武装闘争を展開する。
◆1945年8月8日ソ連が対日宣戦布告し朝鮮半島北部に侵攻。8月15日 日本はポツダム宣言を受託し連合国に無条件降伏した。
◆1948年にアメリカの支援を受けたイ・スンマンを大統領とする大韓民国(8月15日)とソビエトを後ろ盾とするキム・イルソン (金日成 )率いる朝鮮民主主義人民共和国(9月9日)が南北にできた。
◆金日成は南進統一を目指して1950年6月25日朝鮮戦争が勃発し、米軍を主体とする国連軍は韓国側に立った。双方で300万人が命を落とす戦争となったが、北朝鮮の後ろ盾であったスターリンが1953年3月5日死去し、もう一人の後ろ盾である毛沢東も、ようやく戦火を収めることに同意したが、 東西冷戦の下で和平協定が結ばれることはなく1953年7月27日の暫定的な休戦協定調印により終結し、 南北は38度線で分断されたまま、対立は現在に及んでいる。

つまり戦争は中断しただけで、終わってはいない。これがそもそも問題で、なぜ終わらせなかったのか。終結してお互いに手を握れば現在の問題はなかったということです。

平和条約の締結

ということで、表題の答えが出てくる。つまりアメリカが北朝鮮と平和条約を結べば、北朝鮮は核開発をする必要が無くなり平和へと大きく方向転換出来る可能性が出て来る。お互いに意地を張って300万人も犠牲者を出すようなことは、現代では考えられないことではないでしょうか。

平和条約を結ぶという、こんな突拍子もない考えはなかなか関係者には受け入れられないかも知れないが、このぐらいの行動を取らなければ袋小路に入ってしまったこの難問は解決できないのではないかと、私は考えます。

条約締結に向けて米韓合同軍事演習の取りやめ

2020年2月の現在、新型コロナウイルスの感染が世界で起きているが、在韓米軍や 韓国軍にも感染者が出てきた。そのため2020年3月に予定していた米韓合同軍事演習が延期されることになった。(朝日新聞デジタル 2020年2月27日 韓国政府が危機警報段階を「警戒」から最高レベルの「深刻」に引き上げたことを受けて、韓国側から兵士の安全を最優先に考慮したいとの提案があり、米側も受け入れた。)新たな実施時期は未定で、事実上の中止の可能性も出てきている。

米韓合同軍事演習に関しては、米国の北朝鮮に対する敵視政策の一環だとして反発し、非核化協議を拒否する理由に挙げてきた。これを機会として、アメリカは米韓合同軍事演習をやめ、北朝鮮は核開発を放棄し、一気に平和条約締結に向かうべきではないだろうか。

平和条約締結までのプロセスと締結後の北朝鮮への支援

米韓関係の現在の膠着状態となっている双方の問題点を挙げると、先ず北朝鮮側では核兵器開発、ミサイル開発、過去の拉致問題の解決、経済制裁逃れの「瀬どり」などがあり、アメリカ側には北朝鮮を挑発する行為である米韓合同軍事演習や北朝鮮に対する経済制裁などと考えられる。双方の信頼に基づく具体的な手順を決め、双方が着々とお互いに確認しあいながらそれらを進めていくことが必要と考えられる。双方のそれらの問題を解決しただけでは、その後の国としての運営が北朝鮮にとって、経済問題をはじめとして、非常に心配なことが色々出てくると思われるので、それに対するアメリカからの支援策や、国際的な援助というところまで初めから考えておかなければ、この交渉は北朝鮮にとってはできない相談だろう。休戦ではなく戦争の終結、そしてその後に対する準備が、この交渉にはどうしても欠かせないものだと考えます。そこまでの全体的な二国間の交渉をやり遂げることが、二国間のみならず世界の平和にも寄与することだと思います。そしてその交渉に韓国、日本も成功に向けて関わることが必要なことは言うまでもないことです。


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