舌苔自体が口臭の原因ではない

日本口臭学会常任理事で、ほんだ歯科(東大阪市)院長の本田俊一氏によると「舌は非常に
デリケートな器官で、ちょっとしたことですぐ動きが悪くなり、唾液の流れが悪くなって、ネバネバ感や口臭を感じたりしてブラシで舌磨きをし、舌乳頭の奥まで傷つけてしまうことがあります。舌苔は取らなければいけない、と考えるのは間違いで口臭の原因でもありません。舌の臭いは、そこに停滞した唾液層から出るもので、唾液の流れをよくすることが大切です。」ということです。

また別の歯科医も、もし舌苔をブラシで取るにしても、舌の磨き過ぎは禁物で、舌苔を全て取り除くのではなく、ある程度取れれば十分で、舌のピンク色の下地に全体がうっすら白くになっているのが健康な状態である 、と言っています。

舌苔は無理に取らなくてよい

ということで、専門の先生がこのように言っておられるのですから、無理はしなくてよい
のでしょうが、私としてはやはり舌苔を完全に取りきるわけではないが、減らしたいので、
朝の歯磨き時に、終わるころにその歯ブラシで軽く舌を奥から前に向かって擦ってみようと
思います。鏡で舌を見たときはっきりと舌苔が確認できたら、気持ち悪くてそのままにはできないですよね。私の場合、舌の中ほどあたりが白色から若干黄色みがかった色をしていました。
舌苔についてネットで調べると、口臭の原因になるから除去しなくてはならないという論調のサイトが多いですがそれらもよく読んでいくと除去の仕方は注意が必要ということが、どのサイトにも書かれていて、あまり目の敵にして除去しすぎによる、弊害の方がかえって要注意だということがわかってきます。
だから皆さんも、あまり短絡的に舌苔除去に向かうのではなく、現状を正しくつかんで適切に
対処されることをお勧めします。

蜂蜜も舌苔ケアに効果がある!

ネットでさらに色々調べていくと、蜂蜜が舌苔の除去に良いということがわかってきました。
なぜかというと蜂蜜には タンパク質分解酵素のプロテアーゼが多く含まれていて、舌苔の成分である食べ物のカスや剥がれ落ちた粘膜の組織を分解して除去しやすくなることが期待できるのです。さらに蜂蜜には殺菌作用もあるとされているので、舌苔ケアにはかなり効果的だと考えられます。
そこで私は綿棒に蜂蜜を絡ませて舌の上をやさしくこすり、舌苔を除去してみようと思いやってみました。次の写真の右側が舌の上を数回こすった後の綿棒の写真で、左側は蜂蜜だけを絡ませた写真です。

明らかに舌の上をこすった後の綿棒には舌の汚れ(舌苔)が付着していますよね。これでこの方法が効果があることが分かります。これから時々舌苔が気になったときに綿棒と蜂蜜での舌のケアをしていこうと思っています。みなさんも一度試されてはどうでしょうか。

高齢者は誤嚥性肺炎が多いので、舌のケアをしておくと良い

舌苔を無理に取らなくてもよいというのは、健康で高齢者でない場合の話で、逆に高齢者の場合は「誤嚥性肺炎」という疾患が非常に多く発生していて注意しなければならない病気です。
この病気に関して記憶に新しいところでは、2012年12月5日、急性呼吸窮迫症候群のため、都内の病院で亡くなった中村勘三郎さん(享年57)のケースがあります。
中村勘三郎さんは 2012年6月18日に食道がんを患っていることを発表しました。そして日本最先端のがん治療で知られる病院に入院して、7月27日に手術を受けました。12時間にも及ぶ手術は無事成功し、翌日にはICU内を歩き回るほど経過は順調で、当然、周囲からは“早期復帰”を期待する声があがったのですが、事態は一転した。「8月末に勘三郎さんは重い誤嚥性肺炎を患ってしまったんです」(梨園関係者) 食道がんの手術後、食事をうまくのみ込めず、それが食道から肺や気管支に逆流してしまうと誤嚥性肺炎が起こるケースが多いという。
こうして勘三郎さんは手術から4か月余りで亡くなってしまったのです。誤嚥性肺炎さえ罹らないように、注意して療養ができていれば彼はきっと歌舞伎の舞台に復帰できていたでしょう。本当に残念なことです。

舌苔は誤嚥性肺炎の原因ではないですが、ケアをしておくことはその危険性を少しでも減らすことにつながると思います。高齢の方には舌苔のケアをお勧めします。そして食事の際、食べたものの飲み込みには特に注意をしてください。肺の方に入らないようにしてください。



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