昔は辞書で調べるか、年配の人に聞いていた
世の中で分からないことが出てきた時いまから50年ぐらい前ならアポロ百科事典などを使い
知識を得ていたと思います。もしくは親とか先生、友達に聞くとかしていたと思いますが、
今の時代は、やはりネットで調べるというのが多いのではないでしょうか。
そしてネットという場合、現在ほどスマホが普及する前はパソコンでした。デスクトップが最初巷に出回り、しばらくするとノートパソコンが普及しだし、携帯電話の普及があって、そしてスマホの登場ということになります。現在はネットと言えば、大概スマホになるのだと思います。
いずれにしてもネットを使えばかなり多くのことが分かるようになったと思います。例えばスマホの使い方で不明なことが出てきたら、その疑問を(カメラアプリが突然真っ暗になり、使えないときどうすればよいのか、など)とりあえずネット検索してみると、たいていの場合、同じ問題に直面した人がその解決法を探してその知識をネットにアップしてくれていることが非常に多いです。またパソコンを使っているうちに出てきた不具合や疑問なども、すぐネットを検索すればたいていの場合、解決方法が見つかります。その他、料理のレシピや、おいしいレストラン、DIYで何かを修理するとき、そのやり方を知りたいときなど、大体の場合その答えが見つかります。
ネットでどれだけ調べても解決方法が見つからない時は、自分で何とかするしかありませんが、逆にその時は自分が色々試行錯誤しながらその問題を解決できた場合、世の人にその解決法を伝える側に立てるということです。つまりその自分なりに考案した方法を、ネットにアップする側に回ればよいのです。こうして現代のネット社会というものが形成されていくのでしょう。
どんなことをネットで調べるか?
自分自身で振り返ってみるに、テレビを見ていて、①出演している俳優のプロフィールが知りたくなった時 ②字を書いている時、漢字を忘れたとき ③電車でどこかに行くとき、その時刻表や路線、乗り換えを調べたいとき ④良いレストランを調べたいとき ⑤お出かけの時、行楽のスポットを調べたいとき ⑥買い物をするとき ⑦旅行するときの宿泊予約 ⑧知らない言葉を調べたいとき ⑨就活するとき ⑩ちょっと音楽を聴きたいときu-tubeで調べる ⑪読みたい本を探すとき ⑫料理の仕方やレシピを知りたいとき ⑬健康に良い食べ物を探すとき ⑭音楽CDや映画作品を借りたり、購入したいとき ⑮コンサートのチケットを予約したいとき ⑯図書館の本を予約するとき ⑰最新のニュースが知りたいとき ⑱メモした今日のスケジュールを確認するとき ⑲天気予報を知りたいとき ⑳テレビの番組表が見たいとき
ちょっと考えただけでこれぐらいはすぐに出てきます。
昔は年配者が尊敬され、人間関係も重要視されていた
だから数十年前の社会(昭和の時代)と比べると、物知りな年寄りとか親、先生の出番がかなり減ったと思います。若い人がわからないことの教えを乞うときに、それらの人達は尊敬された訳ですが、そういうことも現代では随分減ったのだと思います。
このことは、人間関係を昔は大切にしていかなくては物事がうまくできなかったのが、現代のネット社会では人間関係抜きでも、相当な知識を得ることができるようになった、ということでしょう。 この便利さのために人に聞く、教えてもらうという事が減り、年配者を敬う気持ちも次第に薄くなり、現代の問題である’無縁社会’というものを招く原因の一つになっているのかもしれません。
「敬う」気持ちは、年齢の下のものが上のものに対してのことで、その逆に年齢が上のものは下の者に対して「可愛がる」気持ちというのがあったと思いますが、敬うことが無くなれば可愛がることも当然無くなってしまいます。これは年齢の上下についてで、兄弟関係でも同じことが起きている可能性があります。
便利にはなったが、便利さと引き換えに人とのつながり、関わり合いが希薄になったと言えるかもしれません。インターネットの功罪ということでしょうか。
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