ときどきダイソー(100円ショップ)に行くことがあります。先日、秋から冬場にかけてちょっと温かい飲み物で何か良いものはないかなと思い、探していた時に永谷園の「食物繊維たっぷりスープ 1杯で ごぼう1/3本分のちから」3袋入りというのがあって、買って帰りました。家でさっそく入れて飲んでみると、スッキリめのクリームスープという感じで、ごぼうの香りが少し入って飲みやすくて美味しかったです。しかも最近の健康ブームで、乳がん専門医でありながら若返り健康法でも有名なあの南雲吉則先生はごぼうの効能を力説しています。
ごぼうには有用成分であるサポニンとイヌリンが含まれている
ごぼうを水に浸すとすぐに黒くなりますが、この黒い水こそがサポニンの正体です。この“サポニン”は高麗人参にも含まれている成分でポリフェノールの一種です。 サポニンには強力な抗酸化作用があるので、老化の原因である活性酸素を除去してくれます。衰えた肌の修復力を高めて肌を若返らせるアンチエイジングの作用があります。
また毛管の酸化を防止して血管内のコレステロールを分解除去したり、創傷治癒効果で傷を改善したりするため、脳卒中や心臓病の予防効果もあるそうです。
ごぼう皮の部分にサポニンは多く含まれているので、調理するときはゴボウをよく洗って皮を剥かずにそのままで 笹掻きにしたりして食べた方が良いです。
次にイヌリンはヒトの胃や腸などの消化管では消化・吸収されにくい糖質(食物繊維)で、水溶性でありビフィズス菌などの腸内細菌のエサになり、善玉菌を増やし腸内細菌が作り出した短鎖脂肪酸が腸の運動を促し、便秘の改善に効果が期待できます。
ごぼうを食べる機会が少なくなった
ごぼうの料理と言えば、きんぴらごぼう、豚汁、炊き込みご飯などでしょうか。もちろん和食ですね。日本の食生活は欧米化してきており、ごぼうを食べる機会が昔と比べると随分減ってしまったように感じます。だからいくら身体に良いと言ってもごぼうはとりにくいものです。
だから南雲先生の場合はごぼう茶を勧めているわけです。私はお茶じゃなくてスープをお勧めします。最近は健康ブームで体に良いものがいろいろと出回っていますが、私の持論は安くて美味しくないと続けられない、ということです。 そういう意味でも私はこのスープが気に入ったのでこれを時々飲んでいこうかなと思っています。
夏場には、ごぼうサラダがおすすめ
夏場に熱いごぼうスープは飲みにくい、という場合にはサラダにすることをお勧めします。
スーパーなどで売っているごぼうサラダでも良いし、それほど難しくないので自分で作っても良いのではないかと思います。袋に入った笹搔きゴボウを買い、お湯でさっと茹で、マヨネーズとすりごまを大さじ3、酢と砂糖(私はオリゴ糖を使います)を大さじ1、醤油を小さじ1/2 これらを混ぜて合えれば出来上がり。冷蔵庫に入れておけば数日は大丈夫。夕食の時などにおかずの一品に添えると良いかと思います。少しの手間で健康生活となります。
ゴボウの旬はいつ?
ごぼうは年間を通して流通していて、比較的多く出回るのは12月頃です。
年間の生産量は約8,729トン。最も多いのは青森県産(約5,244トン)で全体の約60%を占めており、続いて熊本県産(約815トン:約9%)、群馬県産(約790トン:約9%)となっています。
(「野菜ナビ」https://www.yasainavi.com/calendar/yasaiindivi/cal=1104 というサイトから引用。)
ごぼうに関するトピックス
その1: ごぼうを食べるのは日本と朝鮮半島、そして台湾のみ。日本食ブームのため徐々にフランスでも食べられるようになってきているようです。もともとゴボウは中国から伝わったとされていますが、中国では薬草として用いられている。
その2: ごぼうには精子の成分であるアルギニンという成分が多く含まれていて性ホルモンの分泌を促し、男性機能に効果があると言われている。栄養ドリンクなどにも含まれている。
その3: 第二次世界大戦中に捕虜になったアメリカ兵が食事として出されたごぼうを、木の根っこを食べさせられたと訴えた事件があったとのこと。もちろん、ごぼうは木ではない。キク科の植物の根である。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓