SF映画などでは宇宙人はよく登場しますが、実際に居るのかいないのかはよく議論になります。
これまでに居ないという主張、居るはずだという主張、双方がありますが、はじめに居ないだろうという主張の有名なものを挙げると 「フェルミのパラドックス」 というのがあります。
ノーベル賞受賞物理学者であるフェルミは地球外に文明がある可能性は高いと一般に思われているが、なぜ今までにその文明との実際の接触がないのか、という矛盾を指摘した。つまり地球外生命はない、もしくは過去に有ったが何億年も前とか逆に何億年も未来にならないと現れないという時間的な問題のためや、何万光年も離れたところに生命があってもその距離的なことのために地球人は彼らに出会うことができず、結局地球外生命とは出会えないのではないかという主張です。

地球外生命はある、という説

これに対して宇宙には無数の星があって、その中には地球と似た星が、これまた非常にたくさんあって、人間のような知的生命が存在している、またはしていたはずだという主張です。こちらの主張は実際の検証はできていない、確証はまだないので、推測ということになります。その推測の道筋としては宇宙にはどれだけの数の星があって、どの程度の’確率’で生命が発生するかということで計算して結論を導き出しています。
ではまず星の数についてですが、2020年時点での最新情報では、私たちが属する天の川銀河は直径10万光年ほどとされており、およそ1000億(10の11乗)個の恒星が詰め込まれているそうです。現段階での最も有力な推測は、宇宙には1兆~2兆の銀河があるという説です。ということはつまり、 宇宙には <10の12乗 × 10の11乗>7セクスティリオン(10の23乗)ほどの星々がひしめいているということになります。

次にどの程度の’確率‘で生命が発生するかということについては 「ドレイクの方程式 」がある。日本大百科全書(ニッポニカ)の解説から…
銀河系に星間通信できるような文明がどれくらいあるか、を推定する式。アメリカのドレイクFrank Drake(1930― )により1961年に提案された。
N=Ns × fp × ne × f× fi × fc × L
 それぞれの記号の意味は以下のとおりである。
 Nは、銀河系にある星間通信できるような地球外文明の数。Nsは、銀河系に毎年生成する恒星数。fpは、その恒星に惑星系がある確率。neは、その惑星系で生命が存在可能な惑星数。flは、その惑星に生命が発生する確率。fiは、その生命が知的生物に進化する確率。fcは、その知的生物が星間通信できるような文明を発展できる確率。Lは、その文明を維持継続できる時間。
 Nは上記のNsのような各パラメータの取り方により大きく変わる。Nsからneまでのパラメータは最近だいぶ確からしい数値が観測されつつあるが、flからLまでのパラメータは不確実性が大きく正確なNが出せていない。とくに文明を維持継続できる時間であるLはむずかしく、Nは1から100万まで種々の値が提案されている。

私はフェルミに軍配を上げたい

以上のように地球外生命はあるという話はすべて推測であって、信じるかどうかは人によってまちまちではないだろうか。私としてはフェルミのほうに軍配を上げたい。直感ではあるが、地球人は宇宙の孤児である可能性を感じる。私見としては、キリスト教はじめ色々な宗教ではこの世界と人間は、によって創造されたものであるという世界観であるように、非常に特別なこと、奇跡、同じことは再びできないような、確率がほぼゼロといってよいような出来事なのかもしれない。100歩譲って宇宙のどこか別の場所で生命の誕生があったとしても、距離が何万光年も離れていて地球人との交信ができない場合や、生命発生の時期が人類の存在期間(何十万年か後に滅びるとして)とずれていて、しかもその場合でもやはりその位置が地球から何万光年も離れていることが、十分に考えられる。つまり我々は地球外生命には会うことも、痕跡や何かの信号ですら掴むことができないのではないか、と思っています。ちょっと夢がない、なんだか寂しい感じですが。これは私の直観です。(AIには無理なことです。 人間の直観を取り入れたスワームAIの方がAIに勝るという事例からも、AIでは不可能な超能力ともいうべきものを人間は持っているのかもしれません。 )